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黒い聖域

安岡久遠の小説「黒い聖域」


第一巻:本妙寺の変

第一巻:本妙寺の変
「要約」
森岡洋介、35歳。ITベンチャー企業『ウイニット』の起業に成功した、新進気鋭の経営者で資産家である。彼は辛い生い立ちを持ち、心に深い傷を負って生きて来た。その傷を癒し、再び生きる希望と活力を与えたのは、大学の四年間書生修行をした神村僧である。神村は、我が国最大級の仏教宗派『天真宗』の高僧で、京都大本山・本妙寺の執事長を務め、五十代にして、次期貫主の座に手の届くところにいる人物であった。ところが、本妙寺の現貫主が後継指名のないまま急逝してしまったため、後継者問題は、一転して泥沼の様相を呈し始めた。宗教の世界であればこそ、魑魅魍魎の暗闘が展開されることになったのである。森岡は大恩ある神村のため、智力を振り絞り、その財力を惜しみなく投じて謀を巡らし、神村擁立へ向け邁進する。しかし森岡の奮闘も、事態はしだいに混迷の色を深め、ついにはその矛先が森岡の身に……!続編『第二巻 裏切りの影』に続く。

第二巻:裏切りの影

第二巻:裏切りの影
「要約」
巨大仏教宗派『天真宗』の覇権を巡る争いは、ますます混迷の度を深めていた。ITベンチャー企業『ウイニット』社長・森岡洋介は、一度は凶刃に倒れたもの死地から生還し、次なる手段を講じていた。しかし、思いもよらない裏切りが森岡を襲う。裏切り者は誰か? 過去と現在が交錯し、さまざまな人々の思惑が駆け巡る。森岡は、どう決断するのか? 新たな手は何か? そして、森岡の宿願の第一歩が叶う日が来る……。続編『第三巻 修羅の道』近日公開。
 

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2014/07/10

サッカーブラジルW杯・準決勝

Tweet ThisSend to Facebook | by:安岡久遠

『サッカーブラジルW杯・準決勝』

 

準決勝の2試合が行われ、ドイツとアルゼンチンが決勝に進出しました。手前みそながら、予想が当たったというわけです。

 

ブラジル-ドイツ

7-1というブラジルは64年ぶりの得失点差で敗れるという歴史的大敗を喫してしまいました。とはいえ、もちろん両者の実力の差がこれほどあったわけではありません。サッカーというスポーツは、流れ一つでブラジルのような強者をも地獄に落とすスポーツということです。先制点を奪われ、『しまった!』という感情が芽生え、2点目を奪われ大きく動揺した。ここで勝負はほぼ決してしまった。ドイツ相手に2点差はあまりに大きいですからね。3点目が駄目押しとなり、すっかり戦意を無くしたというところでしょう。したがって、4点目以降は蛇足、おまけのようなものです。

 

やはり、ブラジルはネイマールの欠場が大きかったですね。トータルの戦力というより、彼の突破力を失ったのが大きかった。もし、彼が出場していれば、個人技で先制点を奪えたかもしれない。そうなれば試合展開はまるっきり違ったものになったでしょう。しかし、

ドイツに先制点を奪われてしまった。ブラジルの選手たちには一層のプレッシャーが掛かってしまった。

 

ネイマールの欠場は、想像以上に他の選手の精神的負荷を掛けていたようです。ただでさえ、自国開催、また大会前の民衆デモによって、選手たちには優勝するしかないと決死の覚悟だったのでしょう。そこにネイマールの負傷です。選手たちの精神は風船のように張り詰めていた。先制点を取られ、風船から空気が漏れ始めたが、ブラジルの選手たちには、空気漏れを直す手立てに追われているうちに2点目を取られ、空気漏れはさらに加速し、3点目でとうとう破裂した。そういう意味では、グランド上の精神的な支柱だった主将のチアゴ・シウバの欠場も痛かったですね。やはり、厳しい南米予選を戦ってこなかったツケを払わされた恰好となってしまいました。

(TBSのNEWS23だったと思います。スポーツコーナーで、『ブラジルは大会から去

 った』などとアホなことを言っていましたね。3位決定戦が有るのを知らないようです)

 

オランダ-アルゼンチン 

こちらは延長を戦って0-0のスコアレスで、PK戦の末、アルゼンチンが勝ち上がりました。開始から終了まで、緊張感のある引き締まった良い試合でした。PK戦まで行ったので死闘と言えば死闘かもしれませんが、野球で言えば、壮絶な打ち合いではなく、ヒットも少なく、ランナーも滅多に出ない0-0の緊迫した投手戦といったところでしょうか。実際、延長120分戦って、シュート数はオランダが8本、アルゼンチンが7本と少なく、決定機もほとんどなかったので、見ごたえがなかったようにも見えたと思います。しかし、これはアルゼンチンが引き気味のショートカウンター狙いだが、枚数を掛けるというわけにはいかず、オランダはオランダでポゼッションしようと思うのだが、メッシの存在が邪魔になって、両SBを上げるという深い入りができない。お互いに守備の意識が高く、ミスした方が負けといった非常に締まった試合内容だったと思います。とくにアルゼンチンはメッシもそれなりに守備をしていましたし、ベルギーより一段上の攻撃力のあるオランダを封じ込めました。PK戦になって、オランダはさすがにコスタリカ戦と同じ手を使うわけにもいかず、こうなると、コスタリカ戦で交代させられたオランダのGKにも選手内にも微妙な失敗感が働いてしまった。(失敗ではないのだが、コスタリカ戦があまりにも見事に当たったため、なんとなく受け身になったように思う)

 

さて、決勝ですが、条件的にはドイツが有利です。決勝戦までアルゼンチンが中3日なのに対して、ドイツは1日多い中4日です。大会の序盤であれば問題ないのですが、決勝戦に来ての丸一日の差は大きい。しかも、ドイツが90分で決着が付いたのに対して、アルゼンチンは120分戦い切った。これは体力回復という面では大きな差と言えるでしょう。

 

しかし、メンタル面ではアルゼンチンが有利と見ます。ドイツは通算対戦成績で分が悪意ブラジルを完膚なきまでに叩きのめし、同時に2002年の決勝での屈辱を晴らました。これは一種の達成感が支配します。前回記述したように強靭なメンタルを持つドイツでも、それは苦境にあったときに発揮されるもので、自分たちが優位に立った場合はわかりません。条件面では自分たちが有利であり、優勝候補筆頭のブラジルを倒したのだがら、優勝して当り前とまではいかなくても、周囲はドイツ有利と書き立てるでしょう。この雰囲気の中で戦うのはいかなドイツでも厳しいのではないかと推察します。

 

スコア的にはアルゼンチン勝利ならば1-0か、延長に入っての2-1といったところでしょうか。ファンペルシーやロッベンといった非常に個の能力の高い攻撃は防げましたが、ドイツは連携で崩してくるので、アルゼンチンが対応出来るかどうかです。ドイツはもちろん最少スコア勝ちも考えられますが、3-0,4-1といった圧勝もあり得ると思います。ドイツはオランダ以上に守備は堅いと思われますので、普通であればアルゼンチンは1点取るのが精一杯でしょう。メッシが神がかりプレイで2点でしょうか。PK戦になれば、これはもう神のみぞ知るです。

 

私はアルゼンチンが優勝すると思っています。大会前からそう思っていましたが、理由はメッシが思った以上にマスコミに取り上げられなかったからです。ブラジル大会ということもあって、注目はネイマールに集中しました。これが、却ってメッシ、引いてはアルゼンチンに幸運を齎すのではないかと思いました。御存知のとおり、サッカーファンの間では、とくにアルゼンチン国内ではメッシとマラドーナとではどちらが上かという論争が少なからずあります。バルセロナで大活躍し、史上初の4年連続で4回目のバロンドールを獲得したメッシも、代表では、つまりW杯では目立った活躍もなく、1986年のメキシコ大会で獅子奮迅の活躍でアルゼンチンに2度目の優勝を齎したマラドーナに及ばないとされてきました。そう、『五人抜き』や『神の手』ゴールが有名になった大会です。したがって、今大会を主将で迎えるメッシは、表面上とは裏腹に並々ならぬ闘志をもって大会に臨んでいたと思うのです。それが、これまでのW杯での不振が幸いしたのか、それほどの期待も喧噪もなくここまで来れたと思うのです。これで、アルゼンチンが優勝すれば、それこそ『メッシの大会』と記憶され、名実ともにマラドーナ越えを果たし、論争に終止符を打つことでしょう。

 

 



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